ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
『おい歩っ…何なんだよ。何もないって感じじゃ全然ないじゃん!』





理由を言わない事に、それともボーっと煮えきらない態度の俺にムカついたのか肩を掴んで声を荒げた時だった。






『山内くんに結城くん!これからヒマ?
良かったら一緒にカラオケでも行かない?』






俺らのすぐ側に立つ数人の女子。
毎日クラスで顔を合わせているけれど名前はわからない。







「いいよ。マサも行くだろ?調度退屈してたんだ。」





ニッコリ笑って答えると話しかけて来た子が頬を赤く染めて隣の子と喜んだ。



俺の横でマサが驚いた顔で見てくるのが手に取るようにわかった。






だって今まで女子の誘いなんて一度も乗ったこともない。





ましてや笑いかけるなんて入学以来初めてみせたかもしれない。





いつもつるんでたマサがそんな俺を見て驚くのも頷けるよな。






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