ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
『なぁ。最近太田のお前見る目がヤバイと思うんだけど。』







体育の授業を終えて、教室で着替えてる最中に、マサがヒソヒソと声をかけてきた。








『お前が着替えてるのチラチラと何回も見てるぞ?

あいつお前に気があるんじゃねー?』







下のジャージを脱ごうとした状態で固まった。








は?









だって太田って








男だぞ?








そろそろと太田の席の方へと視線を移す。








バチッと絡み合う視線。





慌ててそらした太田は明らかに挙動不審。








ま、マジで?







俺は、そんな趣味ねーぞ!!







『な?まあ歩の見た目に惑わされるのはわからなくもないか。

なんかお前着替えてると、女子が着替えてるように見えるもんな。』







ケラケラと笑うマサの尻を思いきり蹴飛ばして、脱ぎかけたジャージをまた履き直す。






着替える姿が良くねーっていうなら一日中ジャージでいてやる。






他にだってジャージ姿で授業受けてるやつだってたくさんいるんだ。







この日を境に、普段の日はジャージで一日中過ごすようになった。





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