ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
心機一転
元旦の昼さがり。



地元にある神社の参拝客の長い列にマサと二人で寒さに耐えながら並ぶ。



『寒ぃ〜…』



コートのポケットに手を突っ込み、白い息を吐きだしながらずっと寒いと連呼するマサ。




「冬なんだから当たり前だろ。余計寒く感じるからそれ以上言うなよ。」




そう言うとマサは素直に大人しくなって黙って歩を進めた。






しばらくしてようやく参拝の順番が回ってきて、マサと二人賽銭箱に小銭を投げ入れてお参りをした。






『歩は何て願い事した?』




「今年一年健康に過ごせますようにって。マサは?」





『俺は可愛い彼女が出来ますようにって願ってみた。
歩も少しは年相応の願い事すれよ。俺ら花盛りの高校生だっていうのになんだよその夢の無い願い事は。』



「バーカ。本当の願い事なんて言えるかよ。
願い事は人に言わない方が叶うんだよ。」




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