零度の華 Ⅱ


そうだよな、いきなり目の前に殺し屋で有名な零(ゼロ)に会っているんだから




「嘘だ!あいつは今、日本にいるはずだ!」


『確かに日本にいたが、戻ってくると言っただろ?』




あたしはDVDで日本にいることを伝えた後にフランスに戻ってくるようにも言った




「く、くそ!どうして俺なんだよ!」


『お前を恨む奴からの依頼だからな』


「そいつは誰だ!!」


『忘れた』



依頼者なんていちいち覚えるわけないだろ


男は怒りと悔しさの感情で溢れている



『そんなに死にたくないなら、そこの銃で俺を撃てばいいじゃないか』



あたしはあらかじめ起こす前に置いておいた拳銃を手にするよう促す


男は不思議に思いながらも拳銃に手を伸ばし、銃口をあたしに向ける




「俺はまだ死ねないんだ!!」


そう言って引金に指をかける



成功して弾が向かってくるか、失敗して弾が向かってこないかなんて分からない


もしかしたら失敗しても弾は飛んでくるかもしれない


予想すらつかないから考えても無駄だ




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