春はすぐそこ。
願いは簡単に崩れた。
「…なにしてんの…。」
雨が強く降っている中、学校の最寄り駅でそいつは待ってた。
「おせーよ。」
「約束なんてしてない。」
「めんどくさいから話しかけないで。」
「朝からきついな。」
そいつは、ーーーー古川は、170後半ある身長で上から目線で、最高に悪い目つきで私を待っていた。
「バス来てっからいくぞ。」
「…。」
結局古川に振り回されている。
どうすればこいつを回避できるのやら…。