冷めた心に、暖かい日差しを...



首に掛けて合った、聴診器を耳にかけ始めた




「服捲れる?」




彼の言葉に従い 布団を少し剥いで
服を捲った





「パジャマ変えたんだね」





「はい」






そう言うと、聴診器を体に当てた
思ったより それは冷たかった感覚は
私が熱があると語った。




爽波先生の顔をチラっと見ると
顔を少し歪めた




...気づいてしまったか。






「澪凛ちゃん、僕に言うことあるよね?」





やっぱり、鏡御先生と同じことを言うんだろう。



彼らは、優しい...だけど 私はそんなの要らない 治らなくていい


このまま、肺炎にでもなって死ねればいいのに。






「どうして言わないの、さっきもさぁ...?」





彼に手を握られた、でも 振り払う。





布団に深く潜ると ノックの音がすると
柚月先生の声が聞こえた




2人は どうして、私を見放さないのだろう
鏡御先生のように こんなに手のかかる奴
面倒な奴 ほっとけばいいのに...




「腕だけ出して?」




そう言われ、左腕だけ出すと
ひんやりとした後 プスっと痛みが来た




「じゃ、何かあれば呼んでね?」





2人の足音は去っていった




私は、何時もの様に 点滴の針を抜いて
さっきと同じで 2時間後まで読書をして
パックが空になったのを確認して、刺し直して 目を瞑った。





< 12 / 20 >

この作品をシェア

pagetop