冷たい彼に恋をしました。。
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如月 彩未〈キサラギ アミ〉の病室の前。


ガラリとドアを開けて締め切られてるカーテンを開けた。


機械に繋がられてる私の双子の姉。


「彩未、聞いて。私、彼氏出来たんだ。同じ学校の先輩で、名前は‥‥‥郡 日向先輩」



ピクピク、と動かない指先が動いて。


「彩未‥‥‥?」


彩未の口元が動いた。



「゛ひ、なた゛」




ひ、なた?ひなた?日向?



私の頭の中は真っ白になってゆく。



あの日の女の子の言葉。




「あなた、郡先輩の彼女に似てる」



私に‥‥‥‥‥似てる?



そんなの、私ぢゃなきゃ、彩未しかいない。



もしかして、先輩は彩未の‥‥‥‥‥‥
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