彼女が消えるその瞬間まで
俺は少し焦っていたと思う。いつもの冷静さが欠けていた。




姫百合は俺の言葉に目を見開いて、驚いている様子だった。





でも、すぐに彼女はクスッとして、口を開いた。





「さぁ、どうでしょうね」





何を答えるのか、少し怖い気もあったが、彼女はなんの躊躇いもなしに俺をあしらった。




「………っ、」




俺の質問に答えなかった彼女に腹が立つ気持ちもあったが、



夕日をバッグに笑う彼女はまさに太陽そのもので、不覚にもかわいいと思ってしまい何も言えなかった。








































「消えるよ」




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