直感的結婚~恋はこれから~
もう恋はしない……確かにそんなことを私は友だちみんなに豪語していた。結婚もしない、ずっと独身でいるとも。

辛い恋はもうしたくないと強く思ったことからの信念だった。

そんな私が信念を曲げて結婚したのだから誰もが驚いて当然。当の本人である私だって驚いたもの。


「自分の変化にも驚いているんだけどね。でも、決めたからには幸せになりたいと思うし、彼にも幸せを感じてもらいたいと思うんだ」

「あー、いいな。幸せとか羨ましい」

「あ、でもまだ、幸せとは言えないよ。そう願っているだけ」

「私もね、美琴の幸せを願っているよ。もし幸せを妨げるものがあったらいつでも言ってよ。加担するから」


幸せを妨げるもの?

私が首を傾げると史華はチラッと奥のテーブルにいる泰士さんを見てから口を開いた。


「あれだけの見た目いい男よ。中身は変人だけどね。ああいう男に言い寄る女が大勢いても不思議じゃないでしょ? 美琴たちの邪魔をする女が現れたらすぐ言いなよ。私が退治してやるから」


なんとも心強い言葉で頼もしい。その時はぜひ頼もう。
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