直感的結婚~恋はこれから~
私なんかでも役に立てるというか頼りにされているのは嬉しいけど、心臓がうるさく動いて困る。

静まれ!

泰士さんにうるさく聞こえたら休むどころではなくなるじゃないのよ……。

そんなことを考えていると、目を閉じている泰士さんからため息が漏れる。


「美琴のそば、落ち着く……」

「そうですか? だったらいいんですけど」


もちろん落ち着いてくれるのは嬉しいけど、私の心は全然落ち着かない。

青く澄みわたった空を見上げて、小さく深呼吸を繰り返して心を落ち着かせようとがんばる。

そして、変わらずもたれかかっている彼を見る。全体的に脱力している彼の手にそっと触れてみると冷たい。

あたためた方がいいかなと何度かさすってみる。


「ん……気持ちいい……」

「よかった」


何度も何度も繰り返してさすっていると手が暖かくなってきた。手が暖かくなるのに比例して顔色もよくなってきていた。

もう大丈夫かな。

でも、もう何も乗らないほうがいいだろう。少し園内を歩いて、お弁当を食べたら帰るようにしよう。
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