直感的結婚~恋はこれから~
拒否しないとオーケーだと判断されてしまう。

だから、拒否しないといけないと思うのに、近付く瞳で魔法をかけられたみたいに言葉を発することも体を動かすことも出来なくなった。

ゆっくりと重なる唇は温かくて柔らかい。

軽く触れて離れ、また触れる。

彼は私の後頭部を手を回し、離れないように押さえた。これでは本当に動けない。

動くチャンスはあったのに逃してしまったのは、彼の瞳のせいだ。熱のこもった瞳に見つめられて、逃げれなかった。

重なる唇は徐々に熱を帯びてくる。どちらの熱だかは分からないけど、温かいを通り越して熱い。

いつのまにか私の唇はこじ開けられていて、熱い舌が私のそれに触れていた。絡まる舌がさらに熱くなって、舌だけでなく体全体までもが熱くなっていく。

こんな濃厚なキス、息苦しいと感じるのに離れたくないとも思ってしまう。そっと泰士さんの背中に腕を回した。

私の手が彼の背中に触れると彼は体を揺らす。


「俺のこと好き?」


え? 好き?

好きかどうか?

ぼんやりする頭で考える。唇を離した彼は私の返事を待つ。
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