キミを奪いたい



“アイツらから奪ってやりてぇ”



───ねぇ、リョウ。

それってどういう意味?
そのままの意味で受け取ってもいいの?


……私のこと、奪いたいと思えるほど好きでいてくれてるの?



「────っ、」



じゃあ、なんで他の女の子と一緒にいるの?


その言葉は、どう頑張っても口から出てはくれなかった。




「あやの───」

「リョウ!!」



リョウの声を遮ったのは、どこか聞き覚えのある男の子の声。


その声に振り向いた瞬間、血の気が引いた。

なぜなら、振り向いた先にいたのはZeusの幹部、ナギサくんだったから。

しかもそこにいるのはナギサくんだけじゃなく、同じく幹部のイズルくんまでいて。

その背後には何人もの男の子たちがいた。



彼らの姿を捉えた瞬間、ヤバいと思った。



「っ、離して!」


そして、そう思ったときにはもう、自分の力とは思えないほどの力で思いきりリョウの腕を振りほどいていた。
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