先生に恋して。


「ねぇ、先生、保健室の先生今いるの?」


そういえばさっきから物音一つしない。

いつもならパソコンいじってるはずなんだもん。

静かすぎるよね。


「あぁ、今日出張だってさ」


それを聞いて私は、何故か決心がついた。




「じゃあホントのこと言った方がいい?」



これはもう一世一代の大勝負だ。


逆に今がチャンスなんだ。


ここには私と先生しかいなくて、保健室の先生は今日は出張中。



どうせ振られてももう学校で会うことも少ないから。


だったら今言おう。


言えなくて終わるより、全然いいよ。


うん。


伝えよう。



「おう。ちゃんと言わなきゃ成績下げる…」




「先生、好き」





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