孤独な太陽と泣き虫な空




「また、寂しくなればここに来れば良い。」



彼は終始優しかった。



私は黙って笑い返して


「それじゃあね、」


と、告げて
部屋へとむかった。





なんだか寂しかった気持ちはもう晴れて

ほのかな優しさに包まれて


ひとつひとつを思い出しながら目を閉じた。





爽やかで艶やかな彼の匂いが蘇って

私を包んで



眠りに落ちた。





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