記憶。

いざゲームの世界。

Tさんはまだ起きていた。

急いで帰ってきてよかった。
と思いながら彼にメッセージを飛ばす。


私 :こんこーん!

T  :こん!

いつものあいさつ。
これだけでドキドキする。

まだ起きてたんだね。と聞くと
ちょうど寝ようと思ってたとのこと。

わざわざゲームのチャットで話さなくても
LINEで話せばいいのに
LINEになると話せなくなるのが私の変なとこ。

それは彼も理解してくれていると思う。

お互いにあまりLINEはしていなかった。

付き合ってからも
ゲームでやり取りをしているのは
相変わらずだった。


ふと彼は言った。

T  :今度の土曜日空いてる?

私 :うん?

T  :仕事で夜遅くなっちゃうけど

私 :うんうん

T  :大阪行こうと思ってるんよ。

私 :!!!

T  :ひいに会いたいし。


ゲームのチャットだから
短い文しか一度に送れない。

途切れ途切れのやり取りを続ける。


私 :来てくれるの?

T  :ひいが空いてるならね。笑

私 :夜からなら空いてるよ!


昼間は学校あるの。
彼にそう告げた。

T  :じゃあまた連絡するね!
   今日は寝ます。

私 :おやすみ。私も寝るね!

T  :おやすみ


....わあ、デートだ。

遅くなるっていってたし
大阪に着くのは夜の9時頃になるだろう。

大丈夫。なんとかなる。


いわみんとのデートは
そんなに夜遅くにはならないから.....


私は同じ日に
2人の彼氏とデートをすることにした。


ばれなきゃ大丈夫。

そう思いながらお風呂に入り、
眠りのなかに落ちていった。



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