鬼羅 〜最弱の暴走族〜
1,

鈴の音が響く暗闇



チリリーン チリリーン






真っ暗闇の中で繰り返される鈴の音。


遠くでギャハギャハという下品な笑い声に紛れて
金属音や呻き声がする。
ここはそう、 悪いヤツらの集まる汚い場所..





チリリーン チリリーン






『なあ、さっきから鈴の音が煩くねぇか?』


『確かに..おい!誰かいるんなら出てきやがれ!』



ガコン、という大きな音共に先程まで笑っていた男の1人がドラム缶を蹴り飛ばす。
すると、ぴたりと鈴の音が止まった。

辺りは静寂に包まれる





『..』


『何だよ、誰もいないじゃねぇか。』


『うはっ!もしかしたらビビって逃げたんじゃね?』




どこかほっとしたように
男達は再び下品な笑い声を上げはじめた。





「おにいさんたち,何がそんなにオカシイの?」






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