生きてあなたを愛したい
「何を怖がっているんですか?これは嬉しいことですよ。反対するものなんて、誰一人いません。あなたを迎え入れることに反対するものは居なかったでしょう?ここはあなたの家、あなたの居場所。俺たちはあなたの家族。ね?」
心では言っていた。
反対されても、この子だけは守る。
そう言っていた。
だけど、周りの言葉も目も気にして、不安になっていた。
優雅は喜んでくれたのに。
雅人さんや冬乃さんも、皐月も、黒龍のみんなも、風翔さんも、鈴夏ちゃんも…真琴たちも…。
何を不安になることがあるのか。
何を考え込むし必要があるのか。
「ありが…とう…」
「わわわ…。泣かないでください!
…笑いましょう!幸せな事です!
若姐!小さな小さな…家族が増えますよ!!」
竜さんの言葉で、私は泣きながら笑っているというおかしな状況になってしまった。
「…おい…誰だ、泣かせたのは」
その時、聞こえてきたのは酷く冷たく怒りに満ちた優雅の声。
ゴゴゴゴ…と聞こえてきそうな威圧感。
組員さん達は入口の方を向いて座っていたから、私の背後の入口がさぞよく見えているようで。
あっ、やべ…と体を縮ませる。
私が後ろを振り返ると、優雅は私に手招きをした。
ゆっくり立ち上がって、前に立つと、私を抱きしめた優雅。
「何が悲しい?何が辛い?…どうしてお前は泣いている?」
久しぶりに嗅ぐ、優雅のシトラスの匂い。
前はそれに加えて、タバコの匂いがしていたっけ。
最近はしなくなっていた。
「ううっ…」