生きてあなたを愛したい

大切なもの 葉月side

最初は嫌がっていた。
でも今ではもう、抵抗もしない、叫ばない。
だって、どれだけ抵抗しても、泣き叫んでも…誰も助けてくれないし、どうせ抱かれる。





「葉月、明日お前は皐月を殺しにいけ」


「…な、…にを…言って…」



今日もいつものように抱かれていた。

その最中、春希さんはそう言った。




そんなのできない!絶対にしない!そう叫んだ。

だけど、




「じゃあ、黒龍は皆殺しだなぁ…」



くくくっと喉を震わせながら笑う。
スマホでどこかに電話をかけようとしている。


「まっ、待ってっ!!!!……行く…っ行くから…やだ…っ」




ニタァッと意地悪そうに笑って、スマホを、置いて続きをする。


もう、何も感じない。

痛みもない。快楽もない。




私は無情。

春希さんは快楽に顔を歪める。




「僕の子を孕めっ…!」


そう言って腰を押し付ける。


「愛してるっ。ずっと僕の物だ」


春希さんの歪んだ愛情。
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