午前0時のシンデレラ

「ああ、悪いな…責めるつもりじゃなかったんだ……」

黙り込む彼女に謝って、

「俺も、癖みたいなもんでな…すぐ上から目線にもなって…すまないな」

「いえ…」と、首を横に振って、

「社長のせいではないですから。私が、もっとしっかりするべきなのに……」

と、メガネの奥の目を伏せた。

気まずさを感じつつも、車のエンジンをかける。

走り出した車の中で、

「だが、なんであんな時間まで会社に残っていたんだ?」

訊いてみる。

「仕事が、終わらなかったので……」

と、ごく当然な答えが返ってきて、

「でも、うちの会社は11時には主電源が落とされるから、それまでにはなるべく退社することにもなってるだろ?」

続けて問いかけた。



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