午前0時のシンデレラ
「……だったら、彼女にこう言え」
肩を抱いたままで、耳打ちをするようにして、
「パーティーに付き合ってもらったお礼がしたいから、食事でもどうか?ってな」
囁いた。
「……彼女は乗ってくれるのか?」
「そんなこと、誘ってみなけりゃわからないだろ。おまえ、本当にマジなんだな…あの彼女に」
「……だから、そう言っただろ…」
呟いて、
「自分でも、なぜかわからないんだよ……どうして、こんなに本気になってるのかも……」
グラスに口を付けた。
「ふぅーん…」
また、唇の端で笑って、
「…まぁ、いいんじゃないのか? たまには恋に本気になってみるのも」
と、三枝が肩を叩いた。