会いたい、ただそれだけのことなんです。
そして、次の瞬間。
「どこに行ってたのって聞いてんの!!ねぇ!答えてよ!三人ですっごい探したんだよ!?なんで急にいなくなったの!!おかげで三人ともずっと泣いてたし、りんねに至っては家で一人だったんだからね!?」
泣きながらハヤトに掴みかかる。
「ちょっ、やめてよ菜月。落ち着いて。」
有希が慌てて菜月を止める。
うちはそのときわかった。
あぁ、菜月はハヤトがずっと好きだったんだな、って。