会いたい、ただそれだけのことなんです。







私の様子を見て、巫女さんは口を開いた。




「……一つだけ。」




「え?」




「一つだけ、二人がいなくならない方法があるわ。その代わり、あなたはいなくなってしまうけれど。」




すぐにその話に喰いついた。




「なに!?何なの!?教えて!」




「もともと、あなたは手違いでここに来たの。本来なら死んだ人間は地獄へ行くか、天国へ行くか、それとも幽霊になってその地を彷徨うかの三つなのよ。」






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