会いたい、ただそれだけのことなんです。







なんとなく、巫女さんの言いたいことがわかってきた。




「あなたがもともとここにいなければ、ハヤトくんとあなたが運命の人になることはなかった。」




「……つまり、うちがいなかったことにする…ってこと?」




巫女さんは首を縦に振った。




「その場合、菜月ちゃんと有希ちゃんとハヤトくんからはあなた自体の記憶の消去。悠夜くんと心桜ちゃんからは、あなたが獣として人間界に来たときから先のあなたに関する記憶の消去を行うわ。……それでいいの?」




悠夜が、忘れる…………?




うちとの思い出、全部………






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