そのプロポーズお断りします!
「なんかさあ、悠理ちゃんの彼氏にしてはイカツイ感じなんだけど…
サラリーマンには見えないし…」

と優奈ちゃんはビールを飲みながら顔をしかめる。

「いただきます。…イタリアンのシェフをしてるの。
昔は…うーん、俗に言う不良って奴かな…」

と膝を崩してコップに注いだビールを少し飲んで返事をする。

「今は更生してる…か…」

「ちょっと!更生って…犯罪者じゃないからね!
喧嘩っぱやかったかもしれないけど、
硬派な感じの男の子ばっかりのグループのリーダーでチャラチャラとかちっともしてなかったんだから…!
わ、私が男の人に絡まれたときも、たっ、助けてくれて…」

「わかったわかった。興奮しないで
好きだったんだね。その不良が…」

「え!?違うよ
いや…違わないのかな
よくわからない…年も5歳も上だし、不良は嫌いだって思ってた…
あの頃のタイガさんは怖かった。
一緒にいたのは…子供の頃だし…
初恋の相手ではあったのかもしれないけど…」

「今は?」

「今?
…昨日…会ったばかりなんだよ
5年ぶりだったし…」

「でも、キスしたんでしょ」

「そ、それは強引に!」

と語気を強めてふと思う。

さっきのキスは…

強引って言ったら違うのかな…





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