* Wonder-room…No.7 *
真上から顔を覗かれ、心臓がバクバクしてる。本気で 私、今絶対絶命だ…。

~♪♪♪
携帯が鳴っている。でも今は 出れる様な状態じゃない。だけど…誰から?

「寧々、今は俺の事以外考えるな。よそ見もするな。俺だけを見ろ。」

彼氏に言われたい胸キュンが全て揃ってるんじゃないかと言うフレーズ。だけど…愛斗さんは彼氏じゃない。

「愛斗さん、彼女はいないんですか?」

スゴくストレートな質問をした。

「今はいない。寧々が彼女になって!」

なるほど。今はいないね…

「普通に、今のこの状態で、はい。って言う人はいないと思います。順番もおかしいです。それに、契約書通りですと、私は皆のものでしょ?」

そうだ。確か独占は出来ない感じだと思う。でも…問題は愛斗さんが管理人という事で、絶対立場の一声で、ヤバいかも?

「ははは…寧々、お前スゴいな。俺に意見し、おまけに正論ぶっ混んでくるとか。」

…冷静に話が進んでるみたいで助かった。

「そうだな、寧々はみんなのもの。俺がルール破ったりしたら、示しつかないな‼お前、然り気無く切れる女だな…」

このマンションの契約書で 貞操の危機が助かる私も 何だか変だ…

「だけど寧々、度ストライクのタイプは 俺変わらないから 寧々覚悟しとけよ。」

と言いながら 私にキスをして 部屋を出る愛斗さんだった
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