年下属性はありません!
モルトカリーナにて
迎えに来てもらうのに,待たせるのは申し訳ないので,少し早めの18時15分には部屋を出た。

セブンイレブンの駐車場に着いたのは,待ち合わせの10分前。

セブンイレブンの中に入って時間を潰すことにした。

コンビニってたまに入ると,見たことがない商品がたくさんあって楽しいんだよね。

生ドラっておいしそう!!

生ドラに心惹かれていると,ライン受信音が鳴った。

「着きました。赤い車です。」

外に出ると,ガラガラの駐車場に,赤い車は一台だけ。

えらくスポーティな車だった。

「すみません,待たせました?」

ドンペリが私に気づいて車から出てきてくれた。

「いえ,さっき来たばかりですよ。かっこいい車ですね」

車には詳しくないが,見たことがないエンブレムがついているため,外車だと思われる。

「車が好きなんですよね」

ドンペリが無邪気そうに笑う。

助手席のドアを開けようか,後ろのドアを開けようか,悩んでいたが,必要ないことに気づいた。

ドアが前しかない。

ドアを開けて,後ろに誰も居なかったので,シートを前に出して後ろに乗り込もうとすると,ドンペリが声をかけてきた。

「助手席に,乗ってください」

「でも,これから高山先生も乗りますよね?」

「高山先生,急用で今日来られなくなったらしいですよ。」

なんと!!!!!

「えーそうだったんですか・・・」

ショックだ。

ただでさえ知っている人が少ないのに,高山先生が来られないなんて・・・
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