人間発注書
でも待てよ?


瑠菜がこっちへ転校して来るということは、それなりの対応を両親が取っていると言うことだ。


『人間発注書』に売られる前に事前に行動をうつしているということになる。


それなら、俺の悩みは一気に軽くなるということだ。


「なに、そんなに悩んでんだよ。いらないならもらうぞ?」


伸紀が俺の弁当に手を伸ばして来たので、俺はその手を叩き「いただきます!」とわざと大きな声で言って弁当を食べ始めたのだった。
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