人間発注書
数週間後
俺は以前のように学校へ登校できるようになっていた。


俺だけじゃない、ミホコも伸紀も、そして今では瑠菜も一緒に同じ高校に通っている。


正直、あの時の俺は冷静な判断なんてできていなかったと思う。


高原先生に裏切られたと知った時点で頭に血が上っていた。


でも、だからこそ、こうしてみんなで日常を取り戻す事ができたのだ。


ミホコは家族に裏切られて一人ぼっちになってしまったが、今ではイトコのお姉さんと一緒に暮らし始めていた。


丁度通っている大学がここの近くだったこともあり、1人になったミホコを心配して来てくれたのだそうだ。


瑠菜は相変わらず両親と共に暮らしている。


元々両親たちの強い意思で瑠菜を手放したワケじゃないのだ。


泣きながらわが子を手放してしまった瑠菜の両親は、瑠菜を暖かく迎えてくれた。
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