いい子って何ですか?
 

そして、ある日の朝


ママはお仕事に行くための準備をしている


最近、お話しできていないから、お話ししたくて、ママの手帳を隠した


無いって探してるところで隠した場所から出して、褒めて貰って、お話しも出来る作戦をたてた。



「あれ?
ここにあった手帳知らない?」



あっ、よし、これでお話しできる。

これで、あそこから出せば。



「あっ、ママここにあったよ」



えっ――。



「あっ、蒼空(ソラ)ありがとう」



 弟が見つけてしまった。




「どういたしまして」


「ふふっ」



ママは優しく双子の兄・蒼空の頭を撫でた。



「あっ、蒼空だけズルい」



嫉妬したのか、双子の弟・駿(シュン)が二人に近づいた。



「はいはい、駿もいいこいいこ」



駿は嬉しそうに頭を撫でられていた。



でも、

本当なら僕が誉められていたのに――。



でも、悪いことしたのは、僕だもんな。




< 4 / 20 >

この作品をシェア

pagetop