誘拐犯との危ない恋
お父さんとお母さんとお兄ちゃんが車に乗った後、2人の間に沈黙の時間が流れた。
「まゆちゃんから全部聞いたよ……」
最初に声を出したのは
透哉だった。
「ゴメンなさい…」
亜弥は頭を下げた。
「何で謝るんだよ…」
透哉が笑いながら言った。
「えっ……」
亜弥は頭を上げた。
「亜弥が本当に愛せる人間が俺ぢゃなかっただけだろ??
こんな時に言うのも不謹慎だけど俺はまだ亜弥の事が好きだ…。
2番目でもイイ…
俺と一緒に居てくれないか?」
透哉が亜弥の目を見て言った。
「ゴメン…透哉、、、。
私ゎね、どんなコトがあっても昇が好きなの。。。
もしも今、透哉と付き合うコトになっても、透哉に甘えるコトしか出来ナィと思う。。。」
亜弥は足元を見て言った。
「甘えられるだけでも、俺は……」
「昇が最期まで私を愛してくれたョウに、私も最期まで昇を愛しぬきたいの…」
亜弥は透哉の目を見て言った。