超どSな黒木くん

天然な黒木君

今日はテスト返却日。
よりによって社会…
私、社会だけはダメなんだよねー…
「高坂。取りにこい。さっきから呼んでるぞ。」
みんなに笑われながら取りに行くの超恥ずかしいよお。
先生からテストを受け取る。
「うげっ」
…16点。
「…追試にはしないでおく」
「あ、あざます」
とぼとぼ落ち込みながら席へ戻ると
「高坂、みせーてー♪」
「いーやーだ。って黒木君!?」
顔を上げると万年の笑みの黒木君が。
「ちょーだい♪」
「きゃっ。ちょ、ちょっと!」
いやー見ないでー
16点とか笑われちゃうからー
「…嘘でしょ」
「すんません」
笑うどころか真顔でした。
「うう…黒木君のもらいっ!」
黒木君だって成績は3のくせに…98点。
嘘でしょ?なんで3なのよ。
「なんで成績低いのよ」
あ、思わず本音が…
「先生と遊んだから」
「ん?」
いや、先生と遊ぶとかないでしょ。
っていうか、なんでそんなに笑顔なの?
イケメン顔だから、笑うと可愛い。
ま、まさか私の事を…
「く、黒木君」
「ん〜?」
「まさか、さ、誘ってま、す、か。」
「あははっ。なんでそんなに固まってんの」
きゃああああ超恥ずかしいよ〜
絶対天然だ!
だって普通『誘う』というキーワードに同様とかするよね、普通!
「…黒木君のばか」
私は今日も黒木君が好きになる。
この片思いというつぼみもいつか実の?
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