ホットケーキ!
そして、さやかが持っていた、コーラの入ったコップを、さやかから取ると、一気に飲み干した。

…あれ?
これって間接キス…?

意識した途端、胸がドキドキして、頬がカッと熱くなったが、澄翠に悟られないよう、会話を続けた。

「すごい飲みっぷり」

「コーラ、好きだから。
あ、でも、さやちゃんは無理したらダメ」

澄翠は少し、怖い顔をしてみせた。

「ごめんなさい」

さやかが俯くと、

「わかればよろしい」

澄翠は笑い、さやかの髪の毛を撫でた。
その時、

トクン…

胸が変な音を立てる。

その音の正体が何であるか、既にさやかは知っている。

…恋だ。

よりによって、由文にそっくりな人に、恋をした…。
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