ホットケーキ!
「…言わなくても、わたしが澄翠を好きって伝わってるって思ってた。
不安にさせて、ごめん。
戸田(とだ)は顔はいいけど、性格がダメで、振られてからは大嫌いになった。
ほんとは澄翠の事も、苦手だった。
だけど、澄翠は戸田とは違うから、好きになったの」

澄翠は、さやかを抱きしめた。

これからはもっと、澄翠を大切にして、自分の気持ちを伝えていかなくちゃ…。

久しぶりに澄翠に触れて、改めて、澄翠の大切さを知った。

「あ、もう出なきゃ」

時間を確かめる為、さやかが携帯電話の待ち受け画面を見ると、日和からメールが届いていた。

『たすけて
今ヨシ君の家にいる
こわい』

メールを見ると、さやかは走り出した-。
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