ねぇ、俺の声聴こえてる?



そして放課後。


返事は来ないまま、帰りのHRが終わってしまった。


嫌がられたんだ……。

結構ショックだ……。


俺は溜息をついて机に突っ伏した。

黒瀬はせっせと帰り支度を整えている。


夏休みに会うのは諦めよう。

また新学期から頑張ろう。うん。


仕方ない仕方ないと、沈む心を慰める。


そうだ、沈んでる時は遊ぼう。

そう決心して体を起こすと、


「っえ、あ、黒瀬さん?」


黒瀬が振り返って俺をじっと見つめていた。


あ……黒瀬の顔、こんなじっと見たの初めてだ。

なんか……、普通に可愛いんだけど。


目おっきいし、鼻は低いけどまたそれがなんか可愛い。

唇もふっくらしてて、キスしたら気持ちよさそう……。









……って!だから違うって!







「な、何?どうしたの?」


下心全開の思考を追っ払って、笑顔で問いかける。

すると黒瀬は頬を染めて、おずおずと手紙を差し出した。




か、返ってきた!










< 23 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop