同居人は国民的アイドル
「俺、ミナミのことが好きだったんだ。
今までずっと言えなかったけど、もしよかったら俺と…………」
…………違う。
そんな生易しいものじゃない。
「ファンだから」という理由で片付けられるものじゃない。
私は、私は…………
「俺と、付き合ってください」
廉くんがそう言った瞬間、悲鳴に近い歓声が上がる会場。
「やば、やば!!めっちゃ妬くけど、れんれん超イケメン!!」
女の子たちが騒ぐ声も、
「ひゅ〜ひゅ〜!廉くんやるねぇ〜!」
メンバーが冷やかす声も、
「やっべー、これめっちゃ恥ずい」
…………廉くんのちょっと照れたような声も。