* KING *
次の日、朝起きて顔を洗い 朝食を食べる。今日は自分の意思で起き ちゃんと行動している。本来すべき行動が出来ている。

「杏、今日は手が掛からないが、どうしたんだ?」

それは いつもはお世話ばっかりだとでも?いやいや、余計な事は言わないのが無難だ。


「当然です。子供じゃないんだし、普段は自分でちゃんと用意と準備が出来るんです。でも朝ごはんの用意とかは ありがとうございます。それと服のコーデも先輩のチョイスは好きです。」

「ああ///」


褒められると照れるとか…こっちの返しが困るからやめて欲しい…

急いでご飯を口にかきこんで無理に食べ終わり、安全地帯の自分の部屋に逃げ込む。

はぁ///照れるのが滅多にない先輩は 破壊力が半端ないから爆弾よりたちが悪い。

少し落ち着き 先輩コーデを身につけて 鏡で確認。

このトップスに私なら合わせないシルエットのパンツをと、私より私がわかっている先輩が信じられないけど、お洒落感がMAX。今日は 帽子の小物まで用意とか神だ。

外出をするという事で、私も朝から浮き足だっている。どこに行くのか教えてもらっていないので不明なんだけど、楽しみで仕方ない。

先輩と車に乗り いつもの様に会社に向かった。いつもより お洒落な私は目立っているという事に気付かずに…


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