無意確認生命体

「うぁ~、汗だく。……きもちわる。……あ~あ、布団も。これじゃ、おねしょでもしたみたいじゃん」


おねしょと自分で言って、昔のことを思い出し、それに連なるようにして、今日が6月25日……今月最後の金曜日だったことに気が付く。

私は立ち上がって時計を見る。

時刻は6時34分。

うん。まずまずである。

最近はいつもこのぐらいの時間には起きるようになっていた。

窓に近づき、カーテンを引く。

外はセミが鳴くわりにどんより曇っていて、あまり気持ちいい天気ではなかった。

まだ梅雨が明けていないのか、連日じめじめとした陽気がつづく。

この汗まみれの布団が干せないのは、ちょっとうっとうしかった。

仕方ないので、とりあえずシーツだけ取り替えて布団をたたみ、風呂場の手前の脱衣所にある洗濯機に放り込んだ。

そしてついでに自分が着ているものも全部いっしょに入れてしまい、洗濯機を回した。

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