今、この瞬間を先生と。
そんな姿を見て私は…


うん。かわいい。天使だ。
鼻血でそう。

私が男子だったらキュン死してるよ、本気で。



なんて思ってました。


て、てへぺろ☆

……。




「──だったの!それでね~」



嬉しそうに話す緋麻里を見て、一気に現実世界へ引き戻される。



あぶないあぶない。

完全に自分の世界で一人旅してた。




「ちょっと夏鈴?
私の話、ちゃんと聞いてた?」


「当たり前。」


なんて平然とした態度で答えたが、内心はヒヤヒヤ。




「ほんとに?」



ももも、もちろんですとも!


だからその黒い笑顔をはやくしまってください。


私は首を縦に振った。




「そう?」


疑いの目を私に向けながら、緋麻里は黒い笑顔をしまった。

ふぅ〜。なんとか助かった。
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