今、この瞬間を先生と。
我ながらナイスツッコミ。


…………じゃなかった。


私の思ったことと事実が違ったら結構恥ずかしいやつなんだけど、これ。




魔法でもかけられたら、忘れてくれるのかな。

魔法使いよ私に力を!!!




「緋麻里、あなたはすぐに昨日の話を忘れましょう。
そして…いとこの話をします。」


私は、真顔で緋麻里に言った。





「まったく。そのうち教えてよね?」


…魔法使い様、感謝いたします。




私は首がとれるのではないかと言うくらい、ブンブンと頭を縦に振って



「もちろん!!」


と、答えた。




「なら……いいよ。」



緋麻里は少し顔を赤らめた。


実は緋麻里のいとこは、緋麻里の初恋の人だったりするのだ。




緋麻里は、地味に気になるんだからね、その話!と、まるで照れ隠しのように付け足し、話し始めた。
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