Only Three Months
アリーの言う通りには結局できなくて。
それぞれが自分の身体を洗ってシャワーを終えた。

晩ご飯を食べて、またベット。
今までより、距離が近い。


「アリー、エドとメールさせて」
「私のこと?」
「明日、学校でどう言われるか分からないし」
「私なら平気」


強がり。
平気じゃなくても、エドとのメールは止めないから。

オレがエドと話してるせいで、アリーは静かになる。
静かになったら、アリーは寝てしまう。


「おやすみ」


整った寝息を立てるアリーの頬に、キス。
シャワーのときに聞いたのは、嘘じゃないから。

それでもオレにできるのは限られる。
学校で上手く生活できるようにすること。
情報を得ておくこと。
庶民のオレが得られる情報なんて、正確性があまりないけど。

本当に、ずっと一緒に居られたらいいのに。
アリーが言ってたことが、現実にできたらいいのに。


エドのメールは、すごくアリーを心配してて。
あの後大丈夫だったかを一番に確認してきた。
大丈夫じゃなかったけど、立て直したとは伝えた。
それ以上のことは何も。

オレの心配はほとんどしてないみたいで。
もう慣れてるもんな。
ただ、女の子が絡むのは初めてで。
そこが、クラスメイトの反応の予想のしづらさを生んでる。

結局、どういうことが起きるのか予想がつかないから、対策も立てられなくて。
不安をふたりで煽りあっても仕方ない。

とりあえず、明日もし何かあったら一旦そこから離れることにした。
たぶん、明日の授業も自習になってるのが多い。
自習の間、オレたちがどこかへ行っててもある程度は大丈夫。
教師が見に来るわけでもないし。
< 63 / 133 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop