【短編】甘酸っぱいコイゴト
いつの間にか辺りを見回せばその場には誰一人といなかった。
聞こえてくるのは
吹奏楽の楽器の音
部活の音
さっきまで気にもならなかったのに
今はより響いて伝わってくる。
鞄を肩にかけ、昇降口へと向かう。
いつも隣にいたはずの優弥が
…いない
それだけで
悲しくなってしまう
泣きそうに…なってしまう
そんな重い気持ちの中
靴を履き、学校を出れると…――
――…………えっ……、
『なん………で……、』
そこには
優弥がいた…