【短編】甘酸っぱいコイゴト
自然と合ってしまった視線が
離せなくなる。
優弥……
言葉が
出ない
「……乃嘉」
一歩を踏み出し距離を縮めてくる優弥
えっ………
私は
一歩下がってしまった
会いたかった
会いたく…なかった
わかんない…
優弥がいないのが
淋しいかったはずなのに、
苦しかったはずなのに、
こんなにも
優弥と会うのが
恐い……
嬉しいのに 苦しい
喜びを感じるのに 悲しみを感じる
自分でも分からない気持ちが
心の中でざわめいく…
これは……
“逃げ”なの…――?