【短編】甘酸っぱいコイゴト

優弥の体が

私と触れ合っていた………

地に映る影に

私と優弥の影が

重なりあっている…



優……弥………

私は動かない頭で必死に状態を理解しようとする。

すると、



「また一から始めるよ…」


えっ………



「乃嘉にまた好きになってもらえるよう…俺頑張るから…」



「また付き合ったころに戻れるよう

……乃嘉を振り向かせてみせるよ。」



夕日に照らされる優弥は

優しく微笑んでいた………



『…わけ…わ…かんっ……、ないよっ、』


泣きながら出す声は途切れるばかり


『私は…、ゆぅ…やが好きなんだよっ!!』


「………えっ、好きなやつができたとか、俺のこと…嫌いになったから別れたんじゃねえの?」



『そんなわけないじゃんっ!!

だって…付き合ってたっていつも好きなのは私ばっかで……、
そんなの、つらくって…、

優弥は私のこと…好きでもなかったんでしょ……』


そんなので付き合ってたって…

苦しいだけだもん



―バぁンっ!



『…い、いったぁー!』

私は額を押さえた。

それは…
優弥が突然私の額にでこぴんしてきたから…


「――――ばーか。」


はっ…!?

私が優弥のほうを見上げれば、

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