大人の心になってあなたに会いに行く
「私は、貴方を初めて見たときからずっと……ずっと好きで、14歳から今日まで探してたんです。」

そう言って彼の顔を見上げる事すらできなかった。
私の気持ちなんて報われることはないから。

私は私の気持ちを伝えたかっただけだから。

そして、私が立ち上がり
「失礼します。」

そう言って彼に背中を向けた。

「待って……」

そう言って彼は私の手を掴んだ。
驚きのあまり私は声が出なかった。

「もし……君が望むのなら今夜僕の腕の中で眠りな。…、でもその覚悟がないなら」

そう言う彼の口を私は塞いだ。
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