うつりというもの
遺体については司法解剖に出されていた。

DNA鑑定もそこでされる。

頭部の方は結果待ちではあるが、身体の方は小木美智子で間違いないと思われた。

それは、身体の黒子などの特徴が、アルバムにあった水着の写真と一致していたからだ。

今度は、小木美智子の頭部がないということだ。

この順繰りと頭部を入れ替えることに、何の意味があるのかはまだ不明だ。

しかしこれで、本件は連続殺人事件となり、真田はあらためて幾つかの捜査を指示した。

「それから、次がある時は、俺も現場に行くからな。解散」

真田が憮然として言った。

捜査員達がサッと立ち上がると敬礼をした。

それぞれの担当が打ち合わせを始めたが、これまでと少し雰囲気が違っていた。

普通の殺人事件ではないとの認識が、段々と捜査員の中にも浸透し始めていた。
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