君の向こうのココロ

つながり

その日の夜はとても静かで、じめっぽさも落ち着いていて比較的過ごしやすかった。


今日も神村はいない。


僕が理緒と会ってることなんて知らないそうだ。


自分の事で精一杯のようで…


理緒はキスをする時、僕の頬を触る。


頬を触られると、全身に電気が走る。


何だか心地よい気分になり、ココロがホワッと暖かくなる。


僕のココロは覚えていて、切なくなる。


理緒は僕と同じくらい投資の知識を持っていた。


ただ始めるタイミングが掴めなかったらしい。


僕が手解きすることは少なくて、勇気を持って今、取引してる。


僕も負けてられないな。


これで将来食べて行くのだから。


ちなみに理緒が投資の勉強を始めたのには、理由があった。


神村の転職癖だそう。


転職する度、新しい職場では初任給に戻る。


当たり前だ。


毎年昇給してからこそ、給料が上がるんだから。


晴夏ちゃんが小学生になるって考えた時に


理緒がいくら働いても家計は火の車になるのが目に見えたそう。


しっかり考えたようだ。


旦那に甘えぬスタイルは強い女性の証拠。
< 104 / 206 >

この作品をシェア

pagetop