響子様の好きな人
4年前。


私ももう中学2年生。


そろそろ専用執事を付けてもいいのでは?と母から提案され、募集をかけたのです。


ですが私の想像以上の志願者がおり、採用は難航しておりました。


私の専属執事なので志願者1人1人とお話をさせて頂きましたが、皆さんお金に目がくらんでいるのがすぐにわかりました。


財閥の娘の執事だなんてそりゃ職につければ金銭面は困りませんものね。


正直、そういうのはいりません。


私はお金関係なく、私自身を見てくれる方を望んでおりますの。



「ふぅ……これで何人目かしら」



ひっきりなしにたくさんの方とお話をすれば、ため息もつきたくなります。



「響子お嬢様。少し休憩されては?」



屋敷にいる使用人にそう促され、私は休憩を取ることにしました。


ハーブティを持ってきてもらい、一口飲んだら気分転換をするために部屋を出ることにしました。


このまま部屋にいては頭がおかしくなりそうだったのです。
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