【完】螺旋のように想いを告げて
・・・
夏休みはどこに行こうかとか、何かしたいことあるかとか、そんな話題で盛り上がっていて教室はまだうるさい。
担任の話も終わって、半分くらいは帰ったみたいだ。これからどこへ行こうかと相談している奴らもいる。
俺は教室で祐介を待っていた。野球部部室で夏休みの練習に関する話があるらしい。
咲良は女友達と会話が弾んでいるみたいだ。
みんなで帰ろうと約束したわけで、勝手に教室を出ることは許されない。祐介待ちってわけだ。
とにかく暇で、俺はさっき食べかけだった咲良特製おにぎりを再び取り出す。途中で担任が入ってきたから、最後まで食べられなかったんだ。
いつもなら咲良が感想を聞きに来るが、今日はただの塩おにぎり。
話に夢中になっていることもあり、こっちには無関心だ。