【完】螺旋のように想いを告げて
こうしてお互いに自分たちのやりたいことをして、高校生活という限られた時間を過ごした。
もちろん話をしなくなったわけではない。友達としての付き合いはちゃんとしていた。
変わらない関係。多分、変わってしまったのは俺自身の心だ。
妙に冷めていて、諦めが先行する。すごく年老いた気分になるんだ。
あいつらにも、酷く冷たい態度をとっていたはずだ。きっと気づいてる。
いずれ見捨てられるだろうって思っている。
だから、悲しまないように俺から離れるんだ。