【完】螺旋のように想いを告げて
・・・
その日、自宅に帰った俺は母さんからプレゼントを貰った。
これから試験や就職が待っているからと、お守りみたいなものだと言われて。
「パンツ……」
咲良や祐介にも渡したと聞いて、俺は咲良の言葉を理解した。
このプレゼントを祐介は忘れて帰ってしまったわけだ。それでパンツを持って咲良が現れたわけだな。
にしても、赤いパンツに白文字で"合格"って。
還暦祝いじゃないんだから、考えてくれよ、母さん。